スポーツが好き過ぎて

スポーツ(特に野球、サッカー)が好き過ぎて、自分なりのスポーツ感に基づき、勝手気ままに書いています。 厳しめの内容もあるかもしれませんが、すべて好き過ぎるが故のことです。

ソフトバンクの圧倒的な強さに思うこと

9月17日、福岡ソフトバンクホークスが2リーグ制以降、パ・リーグ最速でリーグ優勝を決めました。

敵ながらあっぱれです!本当に強かったです。

そんな圧倒的な強さでパ・リーグを制したソフトバンクの強さの理由を勝手に考えてみました。

■1試合への気持ちの入れ方の違い

シーズン終盤になるとプロ野球解説者がよく、「これからは1試合1試合、1球1球が大事になってきます。」とか「もう1試合も落とせる試合はありません。」とコメントしています。

今年も、パ・リーグでは熾烈な3位争いをセ・リーグでは優勝争いをしている中で、多くの解説者がこのようなコメントを残しています。

私は、毎年、そういったコメントを聞くと、プロ野球関係者はシーズン前半を軽視しているのではと感じてしまいます。

(実際はそういった意図なく、コメントしていると思いますが、シーズン終盤でも序盤でも1勝は1勝です)

今シーズンのソフトバンクを見ていると、そういった雰囲気なく、シーズン序盤から全試合、本気で勝ちきている気迫がチーム全体から伝わってきました。

一人ひとりが毎試合に全力を注ぐ、当たり前のことですが、143試合と長いペナントレースでは、他の球団がなかなか出来ていないことを単純にソフトバンクだけ出来ていたと言えるのではないでしょうか。

■チーム内の競争をうまく引き出す組織作り

1試合の気持ちの入れ方が他球団と違っていたのは、多くの方がソフトバンクの強さの要因に挙げている通り、まさしくチーム内の激しいポジション争いがあったからでしょう。

とにかく出てくる選手がみんな活躍するという好循環が続いておりました。

ウエスタンリーグでも圧倒的な強さのソフトバンク、レギュラーメンバーも自分のポジションを脅かす選手が沢山いると感じながら常に自分のベストパフォーマンスをみせる努力を必然的にさせていると感じます。

そこには大型補強だけでない、生え抜きの人材育成がしっかりあってこその組織力だと思います。

■いい意味で意外と普通だった工藤采配

現役時代の城島捕手への指導や巨人時代の立ち振舞いなどをみていた中で、工藤投手が監督をしたらどんな采配をするのかなー、とずっと思っていましたが、いざソフトバンクの監督になってみたら、とにかく王道といった采配が多かったですね。

補強選手はしっかり使いながら、若手にチャンスを与えた時は1回限りではなく、何度かチャンスを与え、良さを引き出す。

打順も好不調があってもあまりいじらず、投手陣もポジションは固定的に回していく。何とも普通の采配ですが、選手が揃っているチームなので、普通に戦えば、普通に強いんですよね(笑)

でも、監督って自分色を出したくなると思うのですが、工藤監督は自分色ではなく現在のソフトバンクが勝てる最善の采配をしているようにみえます。(それが工藤監督の自分色かもしれませんが)

うがった見方をすれば、資金力を考えたらソフトバンクが圧倒的に強くて当たり前ですが、セ・リーグの状況をみていると、資金力を活かすためのチームマネジメント(適切な補強と人材育成、そして監督采配)が重要だと感じました。

ということで、結論としては、資金力で優位性のあるソフトバンクがその資金力を最大限に活かすための様々な手段をしっかりと完遂していった、といったところでしょうか。

ちょっと批判的な言い方になってしまいますが、巨人、阪神が出来ていないことをソフトバンクはしっかりやった結果とも言えますかね。

と、ここまでソフトバンクを誉めて参りましたし、強いことは認めます。

でも!

CSは何が起きるか分かりませんよー!

ここからお調子者のロッテが5年ぶりの下克上に向けてペナントレースのゲーム差などお構い無しに突き進んでいくのを楽しみにシーズン終盤を見届けたいと思います。(まだCS出場決まってませんが)