【浦和レッズ】4/10 首位と4位との対決にしては。。。
「片方のチームだけがサッカーをやろうとしても好ゲームにはならない。」
私も浦和レッズよりの見方になっているかもしれませんが、ミチャのコメントに今日の上位対決と言われたゲームに対する寂しさがすべて表現されているのではないでしょうか。
広州恒大戦の後の難しいゲームとして、浦和レッズは広州恒大戦と同じような試合をすべくアウェーに乗り込んだのですが、相手が広州恒大ではなかったということですかね。
もちろん、得点チャンスがいくつもあった中でのスコアレスドローですから、浦和イレブンの責任も多くありますが、現在4位の、そして、横浜F・マリノスというチームの、そしてそして、ホームゲームという中では、少々物足りなさを感じてしまいました。
■遠藤のビルドアップ能力の高さ
開始早々の武藤へのロングフィードを含め、裏へのロングフィード、ポストへの早いパス、サイドへの展開、それぞれのパスで前線の選手に
「行ってこい!」
言っているかのような鋭いパスは攻撃にリズムを与える意味でも、非常に良い印象を受けました。
ボランチ経験が豊富なところも起因しているかと思いますが、何よりも阿部勇樹の近くでプレーしているのが彼にとても良い影響を与えているのでは、と感じるくらいスタイルが阿部勇樹に似てきた気がします。
このままどんどん良いところを吸収していってもらいたいです。
■柏木交代の判断はよいと思うが
最近の試合中のミチャの判断は個人的には同意できる部分が多いです。今日の62分の柏木の交代も59分の中町のシュートの直後の判断でした。
こぼれ球に対して、中町と柏木が飛び込み、中町がスライディングしながらボールを確保して、すぐに起き上がってシュートし、惜しくも枠を外してしまった、そんな場面でした。
あの場面、ルーズボールに積極的に飛び込むべきは、浦和側であり、柏木でしたが、柏木はボールに触ることも中町にプレスすることも出来ませんでした。
攻める一方であったとはいえ、決定的なチャンスを与えかねない状況は変えるべきだと思うので、青木の投入は非常に納得感があります。
ただし、そうであれば、試合前から連戦による柏木のコンディションの悪さへの危惧もありましたし、ベンチで後から投入という選択肢でも良かったのでは、とも思いました。
タラレバばかりですが、勝っている場面ではなく、スコアレス(もしくは負けている)で柏木がいなくなった場合、今日のように極端に攻撃のリズムが悪くなることが多いです。
今日の柏木の状態を考えると途中交代は想定の上でのスタメンだったかと思いますが、であれば、どちらかといえば切り札的な存在として、ベンチスタートもありだったかと考えてしまいました。
■2人の遠藤が見せ場を作る!
浦和の遠藤が良さを見せつければ、横浜の遠藤も負けてはいませんでした。しっかりとプレーを見たのは初めてでしたが、素晴らしいスピードの持ち主で、前へ行く意欲も高く、ドリブルが延びていなければゴール、という決定的な場面もありました。
森脇を置き去りにし、前へ突っ走る遠藤は広島の浅野のようになる可能性を秘めた素晴らしい18歳だと思いました。
G大阪の遠藤、リオ世代のキャプテン遠藤、そしてここにもう一人の遠藤の存在を知ることが出来ました。
まだまだ上位の混戦状態が続く中、カップ戦も戦いながら、抜け出すチームが出てくるのか?