【浦和レッズ】ルヴァンカップ準決勝
代表不在のカップ戦準決勝、浦和レッズが、2戦合計で5ー2とFC東京を寄せ付けずに2013年以来の決勝戦への切符を手にしました。
両チームぞれぞれ代表に選出された選手いる中で、レッズが強さをみれた2試合と言えるでしょう。
個人的にはGKを除けば、むしろこのメンバーでよいと思っていますが、それはそれで。
そんな2試合で感じたことを少々、、、
■中島の運動量の多さ
1st.leg後半37分に交代された瞬間、「なんで?!」と思うくらい中島の運動量は素晴らしいものがありました。
特にパスを出した後の動き出しは受けての能力次第ではワンタッチでどんどん前のスペースに進めることが出来るでしょう。
2nd.legはフル出場で得点シーンは東のクロスも良かったですが、疲れが出る時間帯での飛び出し、見事でした。
現在のチームメイトである羽生も同じように運動量でチームを牽引してきました。
もちろん、オリンピック予選でみせたシュート能力もありますが、この運動量も魅力でしょうね。
中島が代表に呼ばれるべきと叫ばれるのも頷けます。
■遠藤の右のCBでのぎこちなさとボランチでのフィット感
シーズン当初、槇野をセンターに置いて遠藤を右のCBで使うことを試しましたが、すぐに方針転換し、遠藤をセンターにおきました。
結果、森脇、遠藤、槇野が機能するようになったと考えています。
オリンピック期間中の那須の安定感もあり、1st.legでは那須がセンターで遠藤が右に入りましたが、レッズの求める右のCB(サイドでの攻撃参加)としての役割に対して遠藤がフィット出来ていないようでした。
2nd.legは、阿部をベンチに置き(肋骨骨折?!)、青木とのダブルボランチでプレッシングもフィード、スルーパスも機能していました。
出場機会への懸念はありますが、彼の能力にあったポジションで競わせた方がよいように思います。
■得点の雰囲気に満ち溢れる高木
1st.legに途中出場の高木ですが、自身に満ちた彼の立ち振舞いに得点の雰囲気が満ち溢れていました。
どこか移籍してから遠慮していた部分があったのでしょうか、ベンチ外まで追いやられたところからオリンピック期間というチャンスをものにしてからは我が物顔でピッチを走り回るまで一気に登り詰めてきました。
得点こそなかったものの、2nd.legでもクロスバー直撃のミドルシュートも含め、自信に満ちたプレーでした。
誰もが認めるところではありますが、これから更なる飛躍が楽しみな才能の持ち主です。
■興梠の降りてくる動きが相手を翻弄
2nd.legでハットトリックを決めた興梠ですが、この試合では得点シーン意外でいつも以上に2列目以下に降りてきてパスを受けたりスペースを作る動きが相手ディフェンスのポジショニングを翻弄していたように思えました。
あれだけ降りてきて、DFが引っ張り出されるとスペースが出来ますし、DFが追わずボランチとの受け渡しが上手くいかないとフリーでもらって、色んな展開が可能となる。
しかも、あれだけ後ろに下がりながら、しっかりとクロスに顔を出せれば、ディフェンスは追いきれないですね。
■やはり気になる交代枠を使いきる采配
2試合合計で4点のリードがあったとはいえ、後半22分に交代カードを使いきるのはいかがなものかと、ましてや大谷が前半でイエローをもらっているなかで、3枚のカードを使いきる必要性がどこまであったのでしょうか?
森脇にトラブルがあっての交代かもしれませんが、それでも先に2枚も替える必要があったのかと考えてしまいます。
15日の決勝戦で、どんな采配になるかわかりませんが、普通に納得感のある采配をしてくれることを祈ります。
近年、準決勝も代表ウィークに開催しているため、どのチームもベストメンバーでは挑めない状況(準決勝3連休中日で3万人入らないとは。。。)にカップ戦の意義を考えてしまいますが、タイトルはタイトルです!
埼玉スタジアム決勝開催後、初めて浦和レッズが挑む決勝戦、最高の雰囲気に包まれるスタジアムでガンバ大阪に先日のリーグ戦だけでは晴らしきれていないであろう、これまでの悔しさを歓喜で吹き飛ばしてもらいたいです。