スポーツが好き過ぎて

スポーツ(特に野球、サッカー)が好き過ぎて、自分なりのスポーツ感に基づき、勝手気ままに書いています。 厳しめの内容もあるかもしれませんが、すべて好き過ぎるが故のことです。

【浦和レッズ】さらに強い浦和レッズになるために必要なもの

2016年11月3日、以前ならナビスコカップ決勝が行われているこの日、”初代”ルヴァンカップ王者が2016年J1リーグの年間勝ち点1位を確定させました。

2ステージ制に異議を唱え、あくまで年間勝ち点1位を目標にしてきた浦和レッズに取って、どんなタイトルよりも誇るべき瞬間だったでしょう。

そんな瞬間を楽しみに埼玉スタジアムに駆けつけた私ですが、実は試合終了後の歓喜を見届けることなく、後半ロスタイムに席をたってしまいました。

一番の理由は、同点に追いつかれて向かえた後半ロスタイムに浦和レッズのGK西川があからさまに時間稼ぐプレーをしたことです。

■年間1位の条件は?

川崎がG大阪にリードを許しているのも知っていました。試合後の報道によると、ベンチでその情報を得た一部の選手が慌てなくて大丈夫と伝達したとのことです。その報道内容ではクレバーな対応だったと評価していますが、果たしてそうだったのでしょうか?

そこに私が試合を観ることをやめた理由がありますので、改めて、最終節の年間勝ち点1位の条件を確認します。

①川崎が勝ち→レッズは勝つしかない

②川崎が引き分け→3点差以上で負けなければレッズが1位

③川崎が負け→レッズの試合関係なくレッズが1位

そして、レッズが時間稼ぎをし始めた瞬間は③の情報が入っていたのでしょう。

■途中経過では引き分け良しとなる材料がない

そこで考察ですが、まず③の情報が試合の途中経過であった場合、万が一にも川崎が逆転したら1位陥落となるため、レッズは勝ち越すために必死にならなければいけないはずです。よって引き分け良しと判断したことは完全に間違った判断でしょう。

■勝っても負けても1位なら。。。

また仮に試合終了の③情報であったとした場合、レッズの年間1位が確定したことになります。ホームでの最終節を勝って終わらせるためのリスクをいくらでも背負えることになりますので、貪欲に勝ちにこだわる必要があったのではないでしょうか。

「どんな時も勝ち試合をみたいじゃないか!」「いや、無理に攻めて負けたら、つまらないでしょ!」

そんな議論をしたいのではありません。もっと強い浦和レッズになるために必要なメンタルの問題です。

■「攻撃の手を緩めない」ことの重要性

多くの方が今年のレッズのターニングポイントとしているルヴァンカップ準々決勝の神戸戦、控えメンバーの活躍がポイントであることに間違いありませんが、それ以上に戦う意識が変わったことが後半戦で勝ち続けることが出来た最大の要因であると考えます。

1st.legのアウェイ戦を2ー1で勝利し、向かえた2nd.leg、試合前のミチャのコメントで、「攻撃の手を緩めない」と戦う姿勢を見せ、4ー0で大勝しました。

ACLでのFCソウル戦の戦い方を見て、ミチャはホーム&アウェイのノックアウト方式に戦い方が苦手なのでは?と疑ってしまいました。また、勝ち切れなかったという意味で後半戦で唯一の取りこぼしと言ってもよい大宮戦でも、1点をとってから「攻撃の手を緩めた」ことで結果として追いつかれてしまったと考えます。

しかし、このヴィッセル神戸戦で「攻撃の手を緩めないこと」が大事であると決めてからはルヴァンカップの勝ち上がりもリーグ戦の戦いも素晴らしかったです。

試合状況による様々な判断は非常に重要です。しかし、あくまで「勝つためにどうするか」の状況判断です。「勝つために」とにかく攻め続け、前線からのプレスを止めない浦和レッズは本当に強いです。それが出来るチームだからこそ「勝つために」攻め続けるべきです。

■とことん強い浦和レッズになるために

今年の浦和レッズは史上最強と言われたりもします。確かに年間勝ち点で言えばそうかもしれません。しかし、アジアではベスト16です。アジア王者に返り咲くまでは史上最強とは言えません。

今年はアジア王者になるチャンスを逃してしまいましたが、世界王者への挑戦権は残っています!

一昨年の山田暢久引退試合で「世界を取ろう!」と社長は言いました。その言葉の通り、クラブW杯でレアルマドリードに勝つためにも、「攻め続ける姿勢」をもう一度思い出して、チャンピオンシップで勝ってもらいたいです。