スポーツが好き過ぎて

スポーツ(特に野球、サッカー)が好き過ぎて、自分なりのスポーツ感に基づき、勝手気ままに書いています。 厳しめの内容もあるかもしれませんが、すべて好き過ぎるが故のことです。

【浦和レッズ】2/25 不安だらけの開幕戦

2017年2月25日 2017年J1リーグ 第1節

浦和レッズ 2ー3 横浜Fマリノス

GK 西川

DF 森脇(93分→ズラタン)、遠藤、槙野

MF 駒井、阿部、青木(61分→関根)、宇賀神、柏木(73分→那須)、興梠

FW ラファエル シルバ

浦和 得点

63分 ラファエル シルバ

65分 ラファエル シルバ

横浜Fマリノス 得点

13分 ダビド バブンスキー

86分 ウーゴ ヴィエイラ

92分 前田

■柏木はシャドーにはならないことは分かっていたはず。

2017シーズンの浦和レッズは、2016シーズンで史上最多勝ち点を取ったメンバーがほぼ残り、プラスアルファの補強を強みとしていたはずです。

他チームのメンバーの入れ替わりが多かったため、チーム作りという面でJ1リーグの前半では優位に立てるだろうと想像していました。

しかしJ1開幕戦の布陣は、特に前線が1トップでラファエル、シャドーには柏木、興梠が入る新たな形となりました。

連戦でコンディション調整が難しい中でのJ1リーグ開幕戦でしたので、多少の流動的な選手起用は仕方がありませんが、気になるのは柏木のシャドーでの起用です。

2016シーズンの柏木は、ボランチが中心で、前線のポジションは勝ち越している終盤で青木がシャドーの1人と交代で入った時に前よりになる程度でした。

基本的には、下がってボールを貰って組み立てるのが得意で、終盤でシャドーに入っても裏を狙うシーンはほとんどないため、あまりシャドーとして機能するタイプではないことは明白でした。また、柏木よりもシャドーをこなせる選手が多くいる中で、なぜあえて柏木のシャドーを選択したのでしょうか?

あくまで、これまで積み上げきた1トップ2シャドーを継続するのであれば、不可解な選択としか言いようがありません。

そして、ハーフタイムに柏木の進言でラファエル、興梠を2トップ気味に1列目に並べ、トップ下に柏木がくるように変更したとのことですが、試合前に、この3人での1トップ2シャドーが機能しないことがなぜ分からなかったのか。

「今のレッズは誰が出ても同じサッカーが出来る」という勝手な自信のもと、トレーニングマッチなどでも試していないメンバーで臨んでしまったのかもしれません。

■1トップ、2シャドーを諦める勇気があるか?

そもそも、ラファエルという素晴らしいFWを獲得したからには、普通のチームであれば、ラファエルを一番活かせる方法をチームで考えます。

それは、もしかすると1トップよりも興梠との2トップの方がラファエルの能力を最大限に引き出せるのかもしれません。

それが分かった時、この試合の後半のように、1トップ2シャドーを諦めて、2トップを選択する勇気がミチャにあるのでしょうか。

今までのミチャであれば、ラファエルにシステムに適合するよう求めていくのでしょう。

彼ほどの能力の持ち主であれば、彼にチームが合わせて行く方がチームとして強くなると思うのですが、さて、どのようなチームになるのでしょうか。

■駒井は中央で活きるかも?

フォーメーションの話で、もう1つ、途中からボランチに入った駒井について触れたいと思います。

ボランチとはいうものの、トップ下の柏木と前後で交替しながら、前に出てくるシーンも多くありました。

一部サッカー紙によっては、低い評価をつけられていますが、(いつもは駒井に厳しい)私が見る限り、視野も広く、自在にボールを展開していたように思えます。

特に同点に追いついたシーン、関根を走らせたパスも関根からディフェンダーを引き離すようなパスで簡単にダイレクトでのクロスが狙えるようなものでした。

何気ないパスではありますが、ゴール後、得点者のラファエルではなく、すぐに関根に満面の笑みで飛び交ったところを見ると、思い描いた通りに関根がクロスを上げてくれた喜びの現れでしょう。

浦和レッズでは、サイドでのドリブル突破が魅力になっている駒井ですが、彼のサッカーセンスを考えると、トップ下のような役割を与えた時に、どれだけ躍動出来るのかと考えてしまいます。

フォーメーションで総括すると、ラファエル、興梠の2トップ、その下に駒井、サイドに宇賀神、関根(ほか、梅崎、菊地)、ボランチに阿部、柏木(ほか、青木、遠藤)のような、シンプルな3-5-2でも面白いかもしれません。

※DFはメンバーの選択肢が少なすぎるの挙げませんでした。

■これまでの修正点が直せていない

私の希望通りのフォーメーションは試さなくても、今まで通りのフォーメーションで勝ってくれれば、それでいいんです!勝てば!

そして、勝つためには、2016シーズンまで勝負弱いと言われてきた要因を考え、修正しなけば、同じように悔しい思いをするだけです。

いや、分配金に期待して、各チームが大型補強をしている中では、もっと残念な結果になるかもしれません。

この試合だけで、直せていない修正点が3つあります。

■ボールウォッチャーで、ただ、最終ラインまで戻っているだけ

その1つがサイドでボールを持たれた時のボールウォッチャーなディフェンスです。

2016シーズンのCS決勝でも同じようにボールウォッチャーになり、失点してしまいました。

ミチャは、試合後、「横浜Fマリノスに負けたというより齋藤学に負けてしまったといってもおかしくない」とコメントしましたが、自分たちのボールウォッチャーを修正出来ていなかったから負けたのです。

もし、ミチャが自身のコメントの通りに今回の失点を評価しているのであれば、2016シーズンにリーグ最小失点だったチームですが、どうなることやらと言いたいです。

■1点勝ち越すとすぐ自陣でボール回し

2つ目は、勝ち越してからの明らかにDFが後ろに下がることです。チーム方針として、敵陣でボールを保持することを掲げているにも関わらず、1点勝ち越すと途端にDF、GKは自陣の深いところでボールを回したがる。結局、追加点を上げられない中で同点に追いつかれる。

何度、同じ事を見させられれば気が済むのでしょうか。

2016シーズンの最終節の記事でも取り上げたように強い浦和レッズであるためには「攻撃の手を緩めない」ことが非常に重要です。浦和レッズの選手からよく聞かれるように「ミチャのサッカーが素晴らしいことを証明したい」のであれば、1点差で逃げ勝つのではなく、ダメ押し点を狙い続け、圧倒的に勝って初めてミチャのサッカーが素晴らしいと証明出来るのではないでしょうか。

■直ることのない準備なきドタバタ劇

3つ目は、終盤で劣性に立たされることへの準備をしていないことによるドタバタ劇です。

後半ロスタイムに逆転を許した直後、森脇に替えてズラタンが投入されましたが、ロングボールは一度もズラタンに収まることなく試合終了となりました。

実戦形式でラファエル、ズラタン、興梠の3人が揃って、そして、槇野や那須も前線に上がった形のパワープレーの練習をしていたのでしょうか。

CS決勝の時もそうですが、パワープレーをするならするで、しっかりと準備をしてもらいたいです。

ズラタン個人の能力の問題かもしれませんが、あれだけロングボールを供給されても全く収めることが出来ないのであれば、普通に攻めた方が時間がない中でもまだチャンスを作れたのではないでしょうか。

その1回のチャンスを決めるだけの決定力を持ったラファエル、興梠がいるのですから。むしろ自分たちでラファエルと興梠のコンビネーションを潰してしまったように思えます。

これまでの反省を活かして、悔しい思いをしないために何が必要なのかを素直に考え、必死で練習する。

自分たちのサッカーをすることが重要なのではなく、勝つためのサッカーを見せてほしい!

まだシーズンが始まったばかりという意見もあるかと思いますが、あまりにも同じ事を繰り返しているので、残念でした。

シーズン終了後に、開幕戦からレッズイレブンに失礼な記事を書いてしまったと謝れるように、しっかりとチームを再構築してもらいたいです。

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