スポーツが好き過ぎて

スポーツ(特に野球、サッカー)が好き過ぎて、自分なりのスポーツ感に基づき、勝手気ままに書いています。 厳しめの内容もあるかもしれませんが、すべて好き過ぎるが故のことです。

【浦和レッズ】3/19 やっぱりサッカーは難しい!

2017年3月19日 2017年J1リーグ 第4節

浦和レッズ 1ー1 ガンバ大阪

GK 西川

DF 森脇、那須、槙野

MF 関根(67分→駒井)、阿部、青木(76分→武藤)、宇賀神、柏木

FW 興梠、ラファエル・シルバ

浦和 得点

93分 ラファエル・シルバ

G大阪 得点

57分 今野

試合から随分と経ってしまいました。

更新するか迷いましたが、現地観戦の記録も兼ねて、記事を書かせて頂きました。

吹田スタジアム初観戦!

埼玉スタジアムとはまた違った臨場感を楽しみに1時間以上前から乗り込み、レッズユニフォームを着ながら堂々とミュージアム「ブルストリア」も見学、くくるのたこ焼きも食べるという、アウェイ観戦を十分に堪能出来ました。

さて、肝心の試合内容ですが、タイトルの通り「サッカーは難しい!」と、改めて考えさせられるものでした。

■3ー5ー2のチョイスに対して最初は失望

スタメン発表の時点で、フォーメーションは従来の1トップ2シャドーの3-4-2-1ではなく、3ー5ー2であることは容易に想像できました。

そして、J1リーグ開幕戦で見せたような思いつきの2トップではなく、ラファエルと興梠を十分に活かすためにしっかりと準備をしたフォーメーションだと期待しておりました。

しかし、ふたを開けてみると、前線に動きが生まれず、最終ラインから中盤にパスを出すのが精一杯な状態が続いていたため、フラストレーションが溜まる場面が多くありました。

先に断りを入れさせて頂きますが、多くの(そもそもJリーグの報道が限られていますが)報道で、圧倒的にチャンスを作っていたのは、レッズであると評価しておりますが、それはほぼ、G大阪のミスから生まれたカウンターです。G大阪が守備陣形を整えてからの攻撃でチャンスが生まれたのは84分の流れるようなパス回しからの武藤のシュートが唯一といっても過言ではありません。

そのため、試合後にミチャのコメントを読むまでは、2トップのチョイスに対して、準備なきものとして、失望しておりました。

■3ー5ー2のチョイスのチームとしての意図を理解すると、、、

失望からサッカーの難しさの再認識へと変わったのは、ミチャの試合後コメントを読んで、3ー5ー2のチョイスの意図を私が理解していなかったことに気づいたからです。

一部抜粋ですが、今回のフォーメーションの意図について、ミチャは次のようにコメントしております。

ガンバ大阪は、今シーズンに入ってからやり方を変えてきています。ガンバ大阪との試合は、これまでガンバ大阪が違う戦術で戦う試合が多かったのですが、今回に関しては、ガンバ大阪の強さ、よさを消す戦い方を今日選択しました。』

私は開幕戦の後の記事でも考察したように、ラファエルを最大限活かす手段としての2トップのチョイスと考えておりましたが、ミチャの意図はG大阪の攻撃の起点の遠藤封じのためのチョイスでした。

その意味でいえば、遠藤にボールがわたることが非常に少なく、G大阪の攻撃の起点を抑えて、かつ、カウンターでチャンスを作ることが出来ていましたので、作戦通りと言えるでしょう。

■もしも3-4-2-1で挑んでいたのなら?

上記のように今回のレッズの作戦を理解した上で、しかも、タラレバは良くないかもしれませんが、もし、3-4-2-1で挑んだ場合にどのような結果になっていたのかと考えてしまいました。この試合のG大阪は正GK東口の不在の中、アデミウソンのコンディションもあまり良くなさそうでしたし、DF陣も若く、倉田と今野は絶好調ではあったものの、レッズがいつも通りの攻撃陣で挑んでいれば、もしかしたら引き分けよりも上の結果になったようにも思えてしまいました。それほどパフォーマンスではG大阪よりも優位に見えましたが、しかし、遠藤を自由にしてしまうことでの失点リスクも考えるとやはり、3-5-2で引き分けなら御の字としても分からなくもないです。

うーん、やっぱりサッカーは難しいですね!

■3ー5ー2も精度を上げることは出来るはず!

今回の3-5-2のチョイスの意図はあくまで遠藤封じでした。そのため、カウンター以外での崩しがなかなか出来なかったとしても、普段やっていない布陣なので仕方がないことでしょう。

しかし、3-5-2の攻撃について3-4-2-1とポジションごとの役割が異なることをしっかりと理解すれば、もっと効果的な布陣になると思います。

3点ほど挙げさせてもらうと以下の通りです。

①トップ下がボールをコントロールする

サイドハーフが下りてきてボールを受ける

③2トップのどちらかがボールサイドに顔を出す

①トップ下がボールをコントロールする

①について、今回のレッズの3-5-2は現代サッカーで多くみられる(今回のG大阪のような)1ボランチで前に2人のインサイドハーフ並べる形、ではなくクラシックなトップ下1人と2ボランチという布陣でした。この場合においては、トップ下が広いスペース駆け回りながら、ボールを展開していくことが必要です。

トップ下に入った柏木がボランチの青木に対してボール展開を求めるシーンもありましたが、3-4-2-1でのボランチがボール展開の中心となるのと異なるため、トップ下の柏木が積極的にボールに関与する意識を持つことが必要でしょう。(※柏木はしっかりとその役割をこなしていたという意見もあるかもしれませんが、あくまで私個人の見解として、足りなかったという評価をさせて頂きます)

サイドハーフが下りてきてボールを受ける

②が3-4-2-1との違いとして、非常に重要なことであると考えます。

ミチャサッカーにおいて、サイドハーフは攻撃時には最前線まで上がりきることが要求され、CBがサイドでボールを持った際に下りてボールを受けることは求められていません。ボールを受けるのはどちらかというとシャドーの役割で、シャドーが一度ボールを受けて、最前線で張っているサイドハーフにボールを供給する、もしくは、シャドーが下りてくると同時にサイドハーフがディフェンスラインの裏を狙うことで、縦の展開を可能としてきました。

しかし、今回の布陣では、ボールを受ける役割であったシャドーポジションが存在しないため、森脇や槇野がサイドでボールを持った際に、最前線にいる関根、宇賀神との間に誰も受け手がおらず、どこにも展開できない形になってしまいました。

そのため、3-5-2においては、やはりサイドハーフが一度下りてボールを受けることで、トップ下やボランチにボールを渡してワンツーで裏を狙うなど、次の展開につなげることが可能になると思います。特に前半は、宇賀神、関根が最前線で棒立ち状態になることが多くありましたので、3-4-2-1での考え方から頭を切り替える必要があるでしょう。

③2トップのどちらかがボールサイドに顔を出す

また、③に挙げたような形で2トップのうちどちらかがボールサイドに下りてくることで、シャドーが担っていた役割を果たし、円滑にボールが回ることも考えられます。後半で興梠が何度がボールサイドに顔を出したことで効果的にボールが展開されたことからも、その必要性が伺えました。

つらつらと今回の3-5-2の布陣についての感想を書いてきましたが、攻撃面での実績として3-4-2-1が既に現メンバーでも機能していることも事実です。

今回限りの布陣なのか、今後も相手チームに応じて取りうる布陣なのかは分かりませんが、もし3-5-2を今後も採用することがあるのであれば、相応の準備とフォーメーション理解が必要ですし、すべてを含めて、やっぱり「サッカーって難しい!」ですね。

私も、もっともっと、サッカーを勉強したいと思います!

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