【浦和レッズ】6/4 中途半端な器用さの代償
2017年6月4日 2017年J1リーグ 第14節
GK 西川
DF 森脇、遠藤、槙野
MF 関根(63分→駒井)、柏木、阿部(70分→青木)、宇賀神、李、高木(75分→武藤)
FW 興梠、
浦和 得点
柏 得点
45分 中川
随分たってしまいましたが、、、一応、記事にしておきます。
色々と言いたいことを言う前に、今日の浦和レッズの選手は明らかに疲れがある中、90分間よく戦ってくれました。その姿勢には、最大限の敬意を払いたいと思います。
本当にお疲れ様でした。
■何でも出来ると勘違いしてないか?
さて、その上で、「何か勘違いされていませんか?」と言いたいです。
何についてかというと、「自分たちが対戦相手や状況に応じたサッカーが出来ている」と勘違いしてないかということです。
試合前の5番のコメントや試合後の6番のコメントで、「中3日での疲労を考え、相手に持たせながら時間をうかがった」と戦い方を表現していますが、ハーフコートサッカーを目指して日々練習しているのに、そんな器用なこと出来ると思っていたんですか?
自陣に攻め続けられるという慣れない状況が続いて、むしろ体力を消耗させられたんじゃないんですか?
前半のロスタイムの気の弛みは間違いなくあると思いますが、柏の得点シーンであれだけクロスボールに体が反応出来ないとなると、46番も6番も体が一番しんどいタイミングでの守備練習をしているのか疑問です。疲れている中でも徹底的にマークにつき、ボールに反応することを普段の練習から体に刷り込ませないと、いざという時に反応してくれません。
■意識する前に練習を
済州戦の2nd leg前にも記事にしましたが、私は本当に浦和レッズが強くなるためには、自分たちの目指すサッカーの追求と対戦相手や状況に応じた柔軟な戦術の準備が必要だと考えています。
なので、今日の試合に対しての”意識”としては、柔軟な対応が出来ていて良いと思いますが、とにかく付け焼き刃で練習でもやったことがないことを”意識”だけでどうにかなると買い被り過ぎです。
ちなみに済州戦後にRound16突破の賛辞の記事を書きましたが、そこで「色々と反省すべきところはあると思うが」と表現したのも同じことです。
「1失点も許されない中で守備の意識を高く持ち」と言いますが、本来は”意識”だけでどうにかなるものではありません。”意識”するのではなく、徹底的に”訓練した戦術”で挑むのは本来の戦い方ではないでしょうか?
これだけ文句を言っておきながらも、、、”意識”するだけで、ぶっつけ本番でもある程度のことが出来てしまう個人の能力の高さとチームの連携には今の浦和レッズの選手に感服すべきところかと思います。
でも、ある程度出来てしまうがゆえに、戦術訓練もせずにぶっつけ本番でやろうとしてしまう、そして大事な試合でそのつけが回ってくる。そりゃ、勝負弱いと言われても仕方がないです。
どうか「状況に応じたサッカー」をしたいのであれば、試合で”意識”するのではなく、練習で”訓練”して下さい。
でなければ、とにかくハーフコートサッカーを貫いて下さい。
いつまでも中途半端な器用さに買い被っていると、期待だけさせておいて最後に悲しむ毎年の流れを変えることは出来ないでしょう。
■ミチャは何が言いたいの?
ところで、みなさんもお気づきのところはあるかと思いますが、試合前日と試合後のミチャ監督のコメント(抜粋)を比較したいと思います。
試合前日
柏はJリーグで首位を走り7連勝しているチームですが、ルヴァンカップ敗退という結果があったとしても、誰も批判することはないでしょう。我々は、どの大会でも常に勝利を求められますし、常にタイトルを求められるチームです。そうした浦和レッズというクラブでは誰もがプレーできるわけではありません。ファン・サポーターの期待に応えていく義務があるチームです。我々はどんな状況下でも全力を尽くし、勝利を目指して戦っていくだけです。
試合後
必ずどのチームにもうまくいく時期とそうでない時期があると思いますが、長いシーズンを考えたときに、負けた中でも前向きなものが見られた試合に関してはポジティブに捉えたいと思いますし、今後の戦いの中で我々の戦いに生きてくると思っています。
もちろん、メディアのみなさんは1試合のくくりで記事を書かれると思いますが、私自身はシーズンの中で中・長期的なスパンでチームを見ていかなければいけません。サッカーでは勝つことも負けることもあります。その試合の中で何が見えるかということが大事なことです。
■試合後に手のひら返しのコメント
Jリーグ杯の敗退が決まっていてターンオーバーをしたレイソルについて、「レッズは常に勝利を求められる」と試合前に小馬鹿にしておいて、試合に負けると、いい時期もあれば悪い時期もあるなんて言い訳ですか。
試合後にそんな言い訳をするなら浦和は常に勝利をもとめられるなんて軽々しく言わないで下さい。
浦和レッドダイヤモンズランキングへ