スポーツが好き過ぎて

スポーツ(特に野球、サッカー)が好き過ぎて、自分なりのスポーツ感に基づき、勝手気ままに書いています。 厳しめの内容もあるかもしれませんが、すべて好き過ぎるが故のことです。

【浦和レッズ】これで良しとなったら困る

2017年7月1日 2017年J1リーグ 第17節

浦和レッズ 4ー3 サンフレッチェ広島

GK 西川

DF 森脇、那須(73分→李)、槙野

MF 駒井、遠藤、阿部、関根、柏木、武藤(56分→ラファエル・シルバ)

FW 興梠(84分→ズラタン)

浦和 得点

42分 興梠

45分 武藤

85分 ズラタン

90分(+2分) 関根

広島 得点

45分 皆川

54分 アンデルソン・ロペス

72分 アンデルソン・ロペス

本日の埼玉スタジアムでの、旧サンフレッチェ広島と現サンフレッチェ広島の対戦は、浦和レッズユースの勝利となりましたー!

ということで、原口元気が観戦に訪れる中、原口の後輩の関根が原口を彷彿させるようなドリブル突破からのゴールで、浦和レッズがリーグ戦5試合ぶりの勝利を上げました。

■興梠が機能するかが重要な要素

3ー4ー2ー1同士のミラーゲーム、浦和はメンバーを一部変更し、遠藤がボランチに入り、柏木と武藤がシャドー、興梠の1トップを形成、対して広島は、攻撃の起点を興梠と考え、DFの千葉がマンマーク気味に興梠のポストプレーを徹底的に潰しに行く形で試合が進む。

結果、千葉のマンマークが徹底出来なかったシーンが得点に繋がることになり、前半を2ー0で折り返す。

結果論かもしれませんが、興梠が潰される限りは、なかなかチャンスが作れなかった状況に対して、2点取って勝ってはいたものの、組み立て方を考え直す必要があったと思います。

試合後のミチャのコメントのように「2点のリードは非常に危険なスコアだから集中力を高めるように」がハーフタイムの指示で、後半に逆転されたことに対して、「壁に向かって独り言を言っていたような状況」と評価するのであれば、そもそも監督の前半の試合内容の評価と後半への戦術指示が間違っていたとしか言いようがありません。

もちろん、私はハーフタイムのロッカーにいたわけではないので、様々な指示があったかもしれませんが、もしも、ミチャのコメントの内容がほぼ全てであるのなら、2ー0で迎える後半は、守るのか攻めるのか、攻めるなら、興梠のポストプレーを徹底マークされている状況をどう打開すべきなのか、伝えるべきことはたくさんあったはずです。

結果、後半も興梠にはなかなかボールが収まらず、逆に広島にトントン拍子で点を取られることになりました。

■3ー5ー2は練習したの?

2点を追いつかれ、ラファを投入したのは間違っていなかったと思います。というよりも、もっと早く判断しても良かったと思います。興梠が潰される限りは攻撃を始めることが出来てなかったので、もう1枚ターゲットを作ることで、広島が守りづらくなることは明白でした。

でも、それも機能しなかった。

相手にターゲットを絞らせないつもりが、自分たちがターゲットを絞れなくなってしまいました。

ラファが武藤に代わり、投入されたことで、変更となった3ー5ー2のシステムは、第4節のG大阪戦でも試していまいた。そして、遠藤保仁をブロックすることは出来ていましたが、攻撃が機能していたわけではありませんでした。(詳細はこちらの記事をご覧下さい。)

個人的には、ラファと興梠の2トップは脅威だと思うんですが、やはり準備不足だと思います。試合で使うなら練習しないとダメですよ。

■広島の力負け

那須に替えて、李を投入したことで、結局、ほぼいつものメンバーでの3ー4ー2ー1に戻った浦和は、続くズラタンの交代がはまり、85分に関根のパスからズラタンが同点ゴールを決め、ロスタイムには後半途中から、所謂、無双状態だった関根がハーフラインでボールを受けると、するするとディフェンス6人を交わし、そのままゴール前まで1人でもち上がり、勝ち越しゴールを決める。

それまでも何度もスピード感のあるプレーを見せていた関根があの時間で、まだドリブル突破出来たことには感服します。素晴らしかったです。

とはいうものの、浦和の同点、勝ち越しのシーンは、広島ディフェンスが完全に力尽きているように見えました。

■どちらも重症には変わりない

DAZNの解説だった川勝さんは、9位と17位の試合とは思えないと評価しましたが、逆に連敗中のチーム同士の弱さの見える試合だったのではないでしょうか。どちらが強いかというよりも、どちらが弱いかの勝負という表現が正しかったかなと。

そして、今日の試合では、浦和の弱さよりも広島の弱さの方が上回っていた。

広島は興梠を抑えることで、何とかしのげていただけであって、これまで浦和が敗れてきた試合のように前から勇気をもってプレスを仕掛けることはしませんでした。

ある程度、浦和に余裕をもって攻めさせることを許していた。その結果、千葉も水本も力尽きた。そんな試合でした。

やはり、今の浦和はディフェンス練習もしないでハーフコートサッカーを目指していますので、自陣に持ち込まれる前に浦和陣内でのビルドアップに対して、必死に潰しに行くのがセオリーでしょう。それを広島は出来なかった、残念ながら下位に低迷していても仕方がないとも言えます。

■勝ち点を積み上げたことは大きいが、、、

となると、勝った浦和をどう評価すべきか?

とりあえず、関根は凄かったです。同世代の鎌田のように日本にとらわれず、向上心を持って、これからも頑張って下さい。

そして、結局、他の記事でも嘆かれているディフェンス面での改善がなされていないこと、あと個人的には、熱い気持ちを履き違えてる選手が多いことから、まだまだ期待は持てないかと思ってしまいます。。

3失点したシーンは言うまでもなく、それ以外で挙げさせてもらうと、関根が無双状態だったので良かったものの、その前のシーン、アンデルソンのドリブル突破を防いだ槇野は、その後、アンデルソンと言い合いしてましたね。

「同点の場面で、カウンターのチャンスなんだからいいから走れよ!」

ってことです。

もっと大人になって下さい。

相手のカウンターでは戻れない。戻っていてもボールウォッチャーでフリーでボールを持たせる。自分たちのカウンターチャンスも走れない。そして、よく分からない小競り合いばかりする。そんな状態では、残念ですが、上位には食い込むかもしれませんが、優勝はないでしょう。

勝ち点を積み上げられたことは良かったです。しかし、自分たちのサッカーが正しかったことの証明ではありません。

17位相手に、ホームで前半を2ー0で折り返しながら、後半に3失点した事実をしっかりと受け止めて、次の準備を進めてもらいたいです。

それにしても、土曜日開催なのに、バックアッパーのSAITAMAの文字がよく見えたのは寂しかったな。。。

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