【浦和レッズ】退任出来ない監督と解任出来ないフロント
先にお断りを、各報道によると、サポーターと対峙したミチャ監督が「次の新潟戦に勝てなかったら自分が最初にチームを去る」との発言があったとのことですが、公式コメントでないと解釈した上で、今回の記事を書いております。
今に始まったことではありません。これまでもずっと思ってきたことではあります。
が、ここまで変われない(変わろうとしない)チームってあるんですね。
今日、川崎フロンターレに敗戦し、アウェイに駆けつけたサポーターの怒りが収まらず、監督自らサポーターと対峙する始末。そして、公式ホームページには社長からのコメントが掲示されるという事態になっております。
日ごろより、浦和レッドダイヤモンズをサポートいただき、誠にありがとうございます。
チームは、3連敗の後、サンフレッチェ広島に勝利したものの、川崎フロンターレとの対戦で敗れ、苦しい状況となっております。
みなさまにも悔しく、悲しい思いをさせてしまい、申しわけありませんが、ぶれずに継続し、目の前の1試合を大切に戦って参ります。
そして、これまでどおり、ミシャ監督を支え、選手、スタッフと共にもう一度、タイトル争いに食い込んでいけるよう、全力をつくしますので、ファン・サポーターのみなさまにおかれましても、引き続き、サポートのほど、よろしくお願いいたします。
浦和レッドダイヤモンズ代表 淵田敬三
出典:浦和レッズ公式サイト
すごく疑問に思うのは、今回に限らず社長や山道強化部長から「ミチャ監督を支え」という言葉がたびたび出てくること。
彼らの仕事は”監督を支える”ことなのでしょうか?
いや、彼らの仕事は”監督を支える”ではなく、”チームを支えること”であり、そのために”先を見据えて判断する”ことです。
この期に及んで、公式ホームページに上記のような社長のコメントが載るとは、「皆さんの中には監督解任を望んでいる方もいるかもされませんが、次期監督について全く目処がたってないので、とにかくミチャが何とかしてくれるのを見守ってて下さい。私たちも全力で現体制のサポートをしますんで。」としか解釈出来ず、それでサポーターが納得し、事態が収拾出来ると考えていると思うと、空気読めてないというか、仕事放棄というか。
ところで、様々な記事(私を含む)でもミチャの解任を望んでおりますが、もちろん、「じゃあ誰がやるの?」と言われる方もいらっしゃいます。
ただ、言えることは、自ら身を引くことの出来ない監督とチームの先を考えることを放棄し、監督を支えると言い続け、監督を解任出来ないフロントがチームに与える最悪の結末は2018シーズンでの降格でしょう。
①2017シーズン、ミチャのまま中位でシーズンを終了(もちろん、その他カップ戦も敗退)
②ミチャの契約満了を発表(チーム的には勇退)
③スタメンはほとんど残留
④次期監督を招聘するもミチャサッカーからの変化に選手が戸惑い、チーム作りが遅れる
⑤2018シーズン序盤で成績が振るわず、早々に監督解任
⑥臨時に監督招聘もチームが更に崩壊し、更に何人かの主力選手が離脱
⑦打ち手がないまま降格争い
⑧降格
さすがに言い過ぎかな?
いや、しかしながら、Jリーグは世界でも珍しいくらい優勝チームが入れ替わり、強豪が降格していることからも「明日は我が身」です。
今、ミチャを辞めさせても2017シーズンが良くなるわけではないことも確かでしょう。しかし、結果的に2017シーズンが終わってから契約満了にするくらいなら、今の時点で2018シーズンを任せると決めた指揮官と交代させ、早めに2018シーズンへのチーム作りを進めてもらいたいです。
それくらい来シーズンが不安でなりません。
繰り返しになりますが、自ら身を引くことの出来ない人に、「汚れたら捨てられる靴を磨く布と同じ」などと、言われてもどう受け止めたらよいのか。少なくとも森保さんは捨てられたのではなく、自分から辞めると決めたものと解釈しておりますが、とにかく、近々にペトロビッチ氏、そして浦和レッズに動きはあることを心から願っております。
このままだと、せっかくの啓太の引退試合で社長がマイクの前に立った時にブーイングという、寂しい出来事が起こってしまうかもしれませんね。
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