スポーツが好き過ぎて

スポーツ(特に野球、サッカー)が好き過ぎて、自分なりのスポーツ感に基づき、勝手気ままに書いています。 厳しめの内容もあるかもしれませんが、すべて好き過ぎるが故のことです。

【浦和レッズ】8/5 大きな変化が必要です。

2017年8月5日 2017年J1リーグ 第20節

浦和レッズ 2ー2 大宮アルディージャ

GK 西川

DF 森脇、遠藤、宇賀神

MF 関根、柏木、阿部、菊地(80分→駒井)、ズラタン(90分+2分→李)、武藤

FW 興梠(75分→ラファエル・シルバ)

浦和 得点

26分 興梠

69分 柏木

大宮 得点

66分 マテウス

88分 瀬川

「まだ新監督の初陣だし」で済ませていいのでしょうか?

だいぶ”置きにいった”采配でしたけど、浦和レッズに本当の意味での変化は起こるのでしょうか?と、不安になる試合でした。

■専門職の田村よりも宇賀神を選択

堀さんは、監督就任時、「本当の意味での競争をしながら、本当に戦う準備のできている人間でゲームをやっていこう」とコメントしたので、すごく期待をしていました。

その答えが、那須、槇野が不在の中での3バック継続であり、宇賀神のCB起用でした。

要するに、田村よりも宇賀神の方がCBとして戦う準備が出来ていたということです。

まぁ、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏も同じ采配をしたでしょうね。

■「ミシャサッカーを継続しつつ」が先を見据えて最善か?

菊地をスタメン起用し、その菊地があれだけ活き活きプレーしていたので、印象が薄れてしまいましたが、結局はミシャサッカーの継続です。そして、ミシャサッカーの上をいく中途半端サッカーへと導こうとしています。

「ミシャさんとまったく同じようなことはできないかもしれないですけど、それを自分なりに、今までもミシャさんと話してきた中での、そうしたスタイルと、プラス、自分が感じてきたことをチームに落とし込んで行ければいいと思っています」

攻撃のスタイルは変えずに、ディフェンスを強化したいという思いがあるのは感じました。その思いには賛成です。

ただし、その思いの結論が3バックの攻撃参加を控えることであったのなら、数的有利を追及することで得点を重ねてきた元々のスタイルも壊し、かつ、本当の問題点であるディフェンスで人数は揃っているのに点を取られていることに対する対策もしていないということになり、これまで以上に中途半端なサッカーになるでしょう。

■”意識する”という発想のままでは、変わらない。

セレッソ大阪戦後の記事でミシャサッカーの集大成は守備崩壊と表現させて頂きました。

5年半という長い時間をかけて学生以下のディフェンスをする選手たちに育てたんです。そこを受け入れてゼロからディフェンスを鍛え治すか、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏のサッカー教育に染まっていない新しいディフェンダーを起用しないとディフェンスは改善されません。

そして、今日の堀さんの試合後のコメントを見る限り、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏の近くにいすぎたのか、結局、普通に見て分かる問題点すら気づけていないようです。

「初めて指揮して、準備期間は短かったですが、しっかりともう一度、守備の意識の植え付けをして、途中までは狙い通りの展開でした。失点の場面はあってはならない失点で、残念な結果となってしまいました。またすぐに次の試合がきますので、そこに向けて短い期間ですが準備したいと思います」

[質疑応答]

(この1週間でできたこととできなかったことは?)

「コンパクトな守備をしっかりしようという自分たちの狙っていることは、選手たちがピッチの中で声を掛け合い、そういう状況は作れていました。それとは裏返しに、最後にパワーをもたれたところで、そこを守り切れなかった。そこは自分のアイデアを出して、それを跳ね返すやり方があったと思います」

(今シーズンのレッズは、いいゲームをしていながら結果が出ないところがあるが、どう分析し、修正しようとしたか?)

「正直、はっきりした理由は分からないですが、それを超える何かを見つけないといけません。先程も言いましたが、最後のところで、自分のアイデアを使って、勝利に導かなければいけなかったと思います」

(菊池選手を先発起用した狙いは?)

「トレーニングの中で『競争しよう』ということを話して、彼は以前からもひたむきにトレーニングに励んで、今回も気持ちをすごく感じさせてくれました。彼の、持ち味を出そうという意欲を感じて、チームにいい刺激になればと思いました」

(守備の意識を選手に植え付けたということだが、時間を割いたなど、何かあれば教えてください)

「サッカーなので、攻撃の練習をすれば守備の練習にもなるというのがあります。短い期間でしたが、もっと噛み砕いて、自分たちの原則のところをおさえることと、自分たちの守備の仕方を全員で共有しました」

出典:浦和レッズ公式サイト

「はっきりとした理由が分からない」まま、この期に及んで「攻撃の練習をすれば守備の練習にもなる」という発想だったことには驚きでした。

信じられないプレーからの失点と振り返る前に失点以外のプレーでもどれだけディフェンスがザルだったかをしっかりと分析して下さい。

たまたまオフサイドになったシーンがいくつもありました。誰もラインコントロールしてないんですよ。ラインコントロールもしないで、どうやってコンパクトな守備をしようと思っているのですか?

またマーク受け渡しがやっぱり出来ていません。守備を”意識”して人数をかけて下がっているけど、間に入ったマークの受け渡しが出来ていないから、縦パスを簡単に通されたり、クロスに対して、前を取られてしまうんです。”意識”させることよりも”体に染み込ませる”ことが重要です。

まだあります。

GKとDFの守備連携が全く出来ていません。あらゆる場面でDFがケアするところとGKがケアするところを明確にしておくのが当たり前です。今日の試合も含め、DFもGKも同じ方向を抑えにいっていることが多々あります。GK西川のポジショニング悪さだけでなく、DFと総合的に見た上でザルなんです。

素人でも分かる改善点がこれだけあります。そして、これらは相当な時間をかけるかメンバーを入れ換えないと治せないでしょう。

何よりも指導者がそれに気づくことが一番重要ですが。

■守備の改善には相当な変化と時間、そしてそれを受け入れる忍耐が必要です

『とにかくすべてを一旦、リセットしないと治らない。だから、今シーズンは諦めてゼロから立て直しをさせて下さい。』ACLが残っている中でそんなこと言えないかもしれませんが、もし、今日のような中途半端なミチャサッカー継続をしていると本当に2018シーズンは悲惨な状況になってしまいます。

ディフェンスを治すためには、今シーズンを諦めてしっかりと時間をかけて5年半のサッカーから離脱しなければ無理だと思います。もちろん治さなくてもよいのであれば、このまま継続でもいいでしょうが、私はこのまま続けても何も望めないと思います。

じゃあ、誰がやればいいのか?

個人的には2017シーズンの残りを2018シーズンへの布石として受け入れてくれることを前提にすれば、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏のサッカーに関わっていない指導者にすること、言い過ぎかもしれませんが、そうであれば誰でもいいです。それくらい変化が必要だと思います。

『どんな状況でもダービーは勝たないと意味がない』

という素敵なダービーの雰囲気を新監督初陣だからという雰囲気に変えられて残念なダービーでした。

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